国立民族学博物館

「世界についての知の交流と創出の広場(フォーラム)」

国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館機能と大学院教育の機能を備えた、文化人類学・民族学とその関連分野の大学共同利用機関です。
国際的な研究・共同利用拠点として、世界各地の社会・文化についての調査・研究をおこなうとともに、文化資源の集積と展示を通じた情報の発信を国内外の研究機関と連携しながら進めています。また、集積した文化資源は、オンライン上において「フォーラム型人類文化アーカイブズ」を構築し、それぞれの文化の担い手と情報を共有することで、新たな知の創出をはかっています。

国立民族学博物館

国立民族学博物館外観

国立民族学博物館外観

特別研究

特別研究シンポジウム(第3期継続プロジェクト)

特別研究シンポジウム(第3期継続プロジェクト)

国立民族学博物館では、特別研究として、国内外の学術研究の動向や社会的な要請を踏まえ、異分野融合や新たな学問分野の創出に向けるとともに、現代社会の諸課題に対して解決志向型のアプローチを行なう挑戦的な研究を行っています。具体的には、中期目標・中期計画期間ごとに統一テーマを1つ定め、そのもとで5つの研究プロジェクトを展開します。

第3期(2016-21年度)においては、「現代文明と人類の未来―環境・文化・人間」を統一テーマに掲げ、2022年度からの第4期においては、第3期から継続して実施するプロジェクトに加え、「ポスト国民国家時代における民族」という統一テーマのもと、博物館・国家・歴史・宗教・暴力にかんする5つのプロジェクトを開始し、全体として、人類の共生社会の実現に寄与する新しいアプローチを提示することを目指しています。

これらの研究プロジェクトは、こちらのwebページからご覧いただけます。

特別展
「交感する神と人―ヒンドゥー神像の世界」

特別展「交感する神と人―ヒンドゥー神像の世界」

みんぱくの特別展示館において、特別展「交感する神と人―ヒンドゥー神像の世界」[会期:9月14日(木) ~ 12月5日(火)]を開催しています。

ヒンドゥー教のあまたの神がみは、石や金属、土器、陶器などの立像、仮面、絵画や印刷物、タイル、刺繍、さらには絵本、コミック、切手やステッカーなど、さまざまなモノを通じて現れています。こういった神像は人びとが五感を通じて神と交流するための重要な媒体となってきました。信者は神像を沐浴させたり、着飾らせたりといった働きかけをとおして神像をいとおしみ、神に願いを届けようとします。
この特別展では、インド、ネパールだけでなく日本やヨーロッパでつくられた多彩なヒンドゥー教の神像を展示するとともに、神と人との交流の姿を紹介して、人びとが神がみにささげる愛や願いのかたちに迫ります。

さまざまな関連イベントも開催予定です。
詳細は、特別展ページをご覧ください。

企画展
「カナダ北西海岸先住民のアート――スクリーン版画の世界」

企画展「カナダ北西海岸先住民のアート――スクリーン版画の世界」

みんぱくの本館企画展示場において、企画展「カナダ北西海岸先住民のアート――スクリーン版画の世界」[会期:9月7日(木) ~ 12月12日(火)]を開催中です。

カナダの太平洋沿岸には、ハイダやクワクワカワクゥ、コースト・セイリッシュといった先住民族が住んでいます。彼ら/彼女らは、北西海岸先住民と総称されており、大型の木製彫刻柱「トーテムポール」を制作し、ポトラッチ儀礼を行うことで知られています。1960年頃から伝統的文化の復興や創造的継承が始まり、今日に至っており、この動きをけん引したもののひとつが、スクリーン版画の制作でした。
本展示では、ユニークな北西海岸先住民版画を紹介するとともに、社会変化と版画の変化との対応関係を提示します。

また、さまざまな関連イベントも開催予定です。
詳細は、企画展ページをご覧ください。

フォーラム型
人類文化アーカイブズプロジェクト

フォーラム型人類文化アーカイブズプロジェクトポンチ絵

フォーラム型人類文化アーカイブズプロジェクトポンチ絵

フォーラム型人類文化アーカイブズとは、研究者と研究者、研究者と非専門家の人びとをつなぐ多言語対応・マルチメディア対応のデジタル・アーカイブズのことです。100万点以上の学術資源を国際的に共有し、未来にむけて継承します。そのことによって、国内外の研究機関や大学、博物館、文化の担い手である現地社会との協働を深化させ、国際的な共同研究を進めて、教育研究活動の中核基盤拠点を形成します。
今年度は、基盤型プロジェクト2件、推進型プロジェクト5件を実施しています。

プロジェクトについては、こちら(フォーラム型人類文化アーカイブズプロジェクトwebサイト)からご覧いただけます。

関連リンク