キプロスでIU-REALを紹介する国際シンポジウムを開催しました
大学共同利用研究教育アライアンス(IU-REAL)の活動を海外に紹介し、国際頭脳循環の拠点として新たな学際的科学の創造に貢献するために、ミニシンポジウム「Symposium on Interdisciplinary Research - CyI (Cyprus), IU-REAL (Japan)」を、2024年11月25日にキプロス共和国の首都ニコシアにあるキプロス研究所で開催しました。
このミニシンポジウムは、11月25日~27日に開かれた、文化財の非破壊分析に関する研究をテーマとする異分野融合型の国際シンポジウム「Cyprus Meets Japan」(高エネルギー加速器研究機構とキプロス研究所共催)の一部として、初日に開催したものです。
IU-REALは、四つの大学共同利用機関法人と総合研究大学院大学が設立した組織です。各法人の研究機関で行われている研究の分野は実に幅広く、物理や天文、生命などの科学研究から、歴史や文学、文化の研究まで多岐にわたります。キプロス研究所は、キプロス研究教育財団が運営する、埋蔵文化財科学や環境・エネルギー科学などの研究センターと大学院教育システムを持つ研究教育機関で、分野横断的な研究と国際協力に重点を置いています。
ミニシンポジウムでは、長野裕子・高エネルギー加速器研究機構(KEK)理事がIU-REALの協働体制や各法人の研究教育活動の特色を紹介しました。また、IU-REALの各法人から参加した研究者が文理の垣根を越えてそれぞれの研究活動を発表し、キプロス研究所側も四つのセンターで行われている多彩な研究について紹介するなど、貴重な交流の機会となりました。
また、今回のシンポジウムにあわせて、IU-REALに参加する法人の事務系職員を対象とした国際業務研修も行われました。4名の研修生が「Cyprus Meets Japan」に出席し、発表資料の準備や当日の運営など国際会議の実務を体験しました。
シンポジウムには全体で50人を超す参加者があり、IU-REALに参画する機関の研究・教育活動の国際的な認知度向上や学際共同研究の推進につながる発展的なイベントとなりました。



山脇良雄在キプロス日本大使





シンポジウムではキプロス研究所職員や
KEK職員とともに事務局業務を行った