大学共同利用機関法人
高エネルギー加速器研究機構
高エネルギー加速器研究機構(KEK)について
KEKは、大型粒子加速器を用いて、宇宙の起源を探求し、物質や生命の謎に挑んでいます 。この世界にある物質は、分子や原子の組み合わせからできています。その原子は原子核と電子から、原子核は陽子と中性子から構成されています。さらに陽子と中性子の中を探ると、最も小さな構成要素-素粒子-である「クォーク」にたどり着きます。一方、分子や原子の無数の集まりは私達の周りの様々な物質を構成し、その最も進んだ一形態としての生命体にまで行き着きます。
KEKは、加速器を用いて、素粒子や原子核の研究から原子や分子レベルでの物質の構造や機能の研究、生命体の生命活動の研究まで、幅広い基礎科学の研究を行っています。
加速器だから見える世界。
KEKは創立50周年
KEKは2021年に創立50周年を迎えます
Keep Accelerating
大学共同利用機関法人として、国内外の研究者に共同利用の場を提供し、加速器科学の最先端の研究や、関連分野の研究を発展させ、1971年の創設以来、宇宙の起源、物質や生命の謎に挑み続け、2021年のこれまで、基礎科学を推進してまいりました。そして、研究者の自由な発想による「真理の追究」を目指して、これからも研究活動に邁進し、走り続けます。
KEK50周年記念ビデオ
カソクキッズ・KEK50周年記念特番
KEKに世界トップレベルの国際研究拠点が発足!
KEKはこのほど、宇宙・素粒子研究のための新たな世界トップレベルの国際研究拠点を立ち上げることになりました。宇宙・素粒子研究の進展に貢献することが期待される、量子場計測システムに関する国際研究拠点です。文部科学省が推進する世界トップレベル研究拠点プログラム(WPI)の14番目の国際研究拠点として採択されました。
新規に立ち上げる国際研究拠点の正式名称は「International Center for Quantum-field Measurement Systems for Studies of the Universe and Particles(量子場計測システム国際拠点)」で、略称は「QUP」です。拠点長は、KEK素粒子原子核研究所の教授であり、宇宙航空研究開発機構(JAXA)主導の宇宙マイクロ波背景放射(CMB)偏光観測衛星「LiteBIRD」の主任研究者である羽澄昌史教授です。
QUPは、素粒子物理学、宇宙物理学、物性物理学、計測科学、システム科学を融合し、量子場(生成・消滅する粒子や準粒子と付随する物理量を持つ時空)を計測する新しいシステムの発明・開発を行います。