すべての生命活動は遺伝情報が基盤となる

国立遺伝学研究所

研究トーク4:14:25~15:25
  

国立遺伝学研究所(遺伝研)とは

国立遺伝学研究所(静岡県三島市)は、 我が国唯一の遺伝学に特化した研究所として 1949年に発足しました。現在は大学共同利用機関として、 生命科学に関わる学術・産業コミュニティに 遺伝学の先端的な共同利用・共同研究の場を提供するとともに、 生命システムの理解を目指した研究と若手研究者の育成に取り組んでいます。

遺伝情報とは、次世代へ受け継ぐと同時に変化していく生命の源です。そして、遺伝学は、この遺伝情報を切り口に生命の謎に挑戦する学問です。遺伝学によって、生物の形作りや脳の働きのみならず、 生物の進化や環境中の物質循環といった生命にまつわる様々な現象が理解されつつあります。 また、遺伝学で得られた研究成果は、病気の原因の究明、新薬の開発、 農作物の品種改良などへとつながっています。


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講演者の情報

酒井則良
国立遺伝学研究所 小型魚類遺伝研究室 准教授
研究テーマ:ゼブラフィッシュを用いた生殖細胞制御機構の解析

精子形成は精原幹細胞の自己再生と分化によって維持され、分化した精原細胞は細胞架橋でつながったシスト分裂により増幅した後、 減数分裂を経て機能的な精子へと分化します。こうした複雑な過程を制御する因子の解析に細胞培養系は有用な方法となります。 私たちは、ゼブラフィッシュを用いて精原幹細胞の自己再生から機能的精子までの精子形成全過程を再現する細胞培養系を確立しました。 Forward geneticsによる精子形成異常変異体を組み合わせて、脊椎動物に普遍的な精子形成の制御因子の解明を進めています。

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遺伝研による動画コンテンツ

遺伝研は、春に「一般公開」を、秋に「公開講演会」を開催しています。それらの講演は、「遺伝研YouTubeチャンネル」よりご覧になれます。


遺伝研の大学院の紹介

「感じる力・考える力・討論する力」を育てる。
遺伝研は、総合研究大学院大学として大学院生の教育を行なっています。


遺伝研の歴史探訪

1949年の発足から現在までのすべての年報・要覧をウェブサイトに公開しています。遺伝研の歴史をご覧ください。