生(せい)の理(ことわり)を探求する
生理学研究所
研究者トーク
今年のノーベル生理学・医学賞を受賞したTRPチャネルの発見。Key publicationに選ばれた論文の筆頭著者である富永真琴教授が、研究者トークに登壇します。TRPチャネルとは何なのか?どのように私たちの体の中で働いているのか?ノーベル賞を生み出した研究エピソードやTRPチャネルに関する最先端の研究をご紹介します。ぜひ、研究者トークをご覧ください!
生理学研究所とは
基礎医学分野の大学共同利用機関として「ヒトのからだの働きやその仕組みの理解」を目指し、国内外の研究者と共同で研究を推進しています。また、研究を通じて、健康を維持する仕組みやその破綻による病態の理解、治療に向けた基盤情報の発信を行っています。現在は、生物界のなかでヒトにおいて最も発達している脳を中心に研究を推進しています。
https://www.nips.ac.jp/
「分子から個体まで」総合的にカラダを理解する
ヒトや動物が社会的環境にどのように適応していくのか?発達期や障害後の回復過程で脳の中でなにが起こっているのか?からだの健康を保つために必要な恒常性維持の仕組みはどのようになっているのか?その全容の解明にはまだ多くの謎が残っています。カラダの仕組みに関する謎を総合的に理解するため、分子・細胞から臓器・個体まで、多岐にわたる研究を行い、世界をリードしています。さらに分子から個体までの各階層をつなぎ、生体機能の統合的な理解とメカニズムの解明を目指しています。
共同利用
個々の大学などでは配備することが困難な最先端の実験機器の設置や高度な実験技術の開発・導入を行い、国内外の研究者と共同研究を推進しています。最先端の電子顕微鏡・光学顕微鏡や超高磁場磁気共鳴装置などの先端イメージング機器の整備や、遺伝子導入用ウイルスベクターや遺伝子改変マウス・ラットの作成・供給を行っています。近年は民間企業の研究者との研究連携も推進しており、国内外の研究者の連携や研究支援事業のハブ的役割を果たしています。
https://www.nips.ac.jp/collabo/top.html
大学院教育
生理学研究所では大学院教育にも力を入れています。総合研究大学院大学生命科学研究科・生理科学専攻として、医学系、生物系のみならず、体育学や心理学、工学、情報学、農学、数理科学など、さまざまな分野から学生を積極的に受け入れています。5年一貫制博士課程制度と、博士後期課程制度(3年次編入学)の2つのコースがあり、いずれのコースでも、博士(理学)、博士(学術)、博士(脳科学)の学位取得が可能です。医学部医学科、歯学部歯学科、農学部獣医学科、獣医学部獣医学科、修業年限6年の薬学部の卒業者、医科学修士の学位を有する場合は、博士(医学)の学位を取得することができます。
https://www.nips.ac.jp/graduate/top.html